誰かを思いやる心
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steam720円 Googleアプリ650円

ノベルゲーム「あの日見た夕陽(BGM無し)」のアプリが、PC版とスマホ版でリリースされました。それぞれ値段が違うのはなぜでしょうか?

それは、steamは表から価格を選ぶようになっていて、5.99$(ドル)、6.99$、7,99$と1ドル刻みになっています。その中から、希望に近い価格を選択した結果、差異が生まれてしまったわけです。Googleアプリは自分で数値を入力できます。

ではアプリの価格はどうやって決めたのかという話。

本体価格は500円で売ろうと思いました。それに販売店への手数料30%を加算し650円です。steamだと620円か720円を選ぶ事になるので後者の720円を選んだわけです。

では本体の500円はどこから来たの?というと、ソフトの値段の話になります。

そもそも、ソフトっていくらが妥当?これは悩みました。
本来ノベルゲームというのは、精々3000~5000円程度だな、というのを日々考えていました。今まで自分は消費者として、多くの作品に触れているし、時には1万を超えるDXパックというノベルゲームも購入した事がありました。

その時に思っていたのは、「やっぱ高いな・・」。
その作品をどれだけ気に入ったとしても、1万を超えてしまうと、「そうあって当然」という気持ちになります。それだけ1万の価値は高いもの。

では今度は下に考えて、仮に5千円で売ろうと考えた場合、それらのタイトルと比較されるわけです。比較対象は、ストーリーのみならずビジュアル・楽曲・システムまで幅広いわけで、それぞれ同等の水準である必要がありますね。

自分はプロの作画家ではないのだから、どれほど内容が良かったとしても5000円ってやっぱ高いよね。しかしだからとって、キャラやデザイン、物語までもが、プロの作品に及ばないの?というと、自分は勝てる部分があるな、と確信してリリースしています。

なので、どうせプロじゃないから、しっかり作ってないから、みたいな状態で50円ね10円ね、みたいな事って、そもそもリリースする意味が無いわけです。そこまで価値が低下した物って、無駄と言うよりもいっそ” 害 ”になりませんか?プレイする労力や時間だって無料ではないわけです。公開スペースだって無限ではないんです。

自分で思う作品の価値としては3000円で売りたい気持ちがありました。
新作です!3000円だよ!と言われたとき、「うわぁ高いなぁ」という気持ちになるのかどうか。自分は試しても良い価格かな?という気持ちもありました。

しかし自分の作品を販売するのは初めてなわけで、お客さん達は皆自分を知りません(1ヶ月経過した今も、誰も私を知らないのですが笑)。そんな中で、新作です!と言われた所で手を出すか?というと、余程宣伝が成功していない限り、極々わずかの人しか手に取らない気がしました。

そうすると2000円台の考慮になるわけですが、10時間遊べるノベルゲームが、もし大満足の出来で、本当に好きになった時、新品2000円でした!となると十分安い気がします。となるとやっぱり、自分の理想3000円というのは、そこまでおかしい価格でもないのかな?と思えてきます。

なので2000円にする場合、「販売” 初 ”作品だから、特別価格です!」この機会に、盛本を知ってね!という導入だったらすごく納得できるなと思えました。

という事で2000円で売ろう!という前提が出来て、後は、パッケージの状態が理想に及ばない部分を、どんどん値下げしていったわけです。
 まずBGMが入っていない。これは大きなマイナス点。そしてグラフィック。私はまだまだ下手で、個性や魅力の面で劣っているとは一切思っていないものの、「表現力」を考えた時、余りにもレベルが足りないのは明らか。

自分の修行は常にモノクロの鉛筆画だったので、急にカラーを描けとなっても無理・・。
そんな無理を押して急遽作り上げたのが「あの日見た夕陽」。

そうなると、2000円はとても請求できません・・。もっと言えば、描写すべきシーンや立ち絵を一部省いている、初期の絵はより一層未熟、章そのもののカットもある。そしてやっぱりBGMが無い・・。

仮にBGMが付いていた場合、シナリオは変わらないし、絵が未熟であると言っても内容は理解できる筈で、後はそれが面白いかどうか、気に入るかどうかが全てだと思いました。

それであれば1000円で10時間遊べるわけだから、高いという事あるかな?ではBGMを引いた場合、1000円から更に値引きになる。後はもう、750円か500円か300円か。

750円に手数料を足すともう1000円のような物。そして300円です!と言ってしまった場合、もうストーリーが300円という事になるのかな?と思いました。1冊の小説や漫画本以下の価値。

漫画本や小説は1冊だけだと10時間は絶対楽しめないし、続き物なら完結しません。小説は1冊で完結され、今でも好きな作品があるものの、絵は付いていないわけです。
それより更に価値が無いという事?もし自分でそう思うのだったら、わざわざ人生を掛けてまで公開に踏み切る意味は無いのではないですか?

漫画本一冊の方が価値が高いと思ったら、そちらを楽しんだ方がず~~~っと楽で、人生豊かになれますよね。そう思った時、この値段は自分にとっての最低ラインなんだなと思いました。300円400円までは落としたくないな、というライン。

 ここで消費者として一度立ち返り、「インディーのノベル作品一つ1000円です。」
これを見た時に思うのは、やっぱり「手に取らないかなぁ」という事。見ず知らずの素人作家の作品が1000円・・。後は余程、評判が良くないと。逆に、皆が薦めていたら買おうと思えるレベルではある。

そうなるとやはり、1000円前後というのが、現実的に販売可能な範囲でかつ、自分にはBGMが無い。音の出ないフルカラーノベルと考えれば、650円というのは全然有りな価格かな、という事で、価格が決定したのでした。

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